香る
手をのばし中指の先の軒の向こう
隣家を透かして道行く人の耳に届くさえずりの
鳥たちが住まう林に陽す光とともに
ないだ風をつくる海辺まで
健やかに、バラの花 (94年 記)
舞台という空間が特殊なのか、舞台に上がるじぶんが特殊になるのか、感覚は研ぎ澄まされる。
が、ときどき思う。普段には、舞台上でのあの感覚を使ってないのだろうか? 使ってないのではなく、使っていることに気づいてないのではないか?
舞台では、気分、あるいは意識、さらには精神などを統合した「からだ」が、じぶんでも想像だにしなかった極上の感覚に目覚めるのかもしれない。
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